米オンライン求人サイトのCareerBuilder.comは11日、「働く父親2007」の調査結果を発表した。調査は、毎年父の日にちなんで行われているもので、2007年2月15日から3月6日の間、18歳以下の子どもを扶養しているフルタイム従業員の父親1,521人を対象に行われた。
調査の結果、24%近くの父親が「仕事が子どもたちとの関係にネガティブな影響を与えていると感じている」と答えた。さらに、48%が少なくとも1回、18%が4回以上も「過去1年間に子どもの大事なイベントを仕事のせいで見逃した」と述べた。
また、27%以上の父親が週に50時間以上、8%近くが60時間以上を仕事に費やしていると答えた。その一方、1日のうち子どもたちと費やす時間は、25%が「1時間以下」、42%が「2時間以下と」回答し、働く父親が仕事に関わる時間は、子どもたちと費やす時間をはるかに上回っていることがわかった。
現在、多くの企業が仕事と私生活のバランスを促進するためのさまざまなプログラムやオプションを従業員に提供している。しかしながら今回の調査によると、56%の父親が自らの勤務先がフレックスタイム労働や、在宅勤務、ワークシェアなどの「柔軟な勤務体制が導入されていない」と答えている。
また、37%の父親は、「配偶者やパートナーの稼ぎが家族を養うのに十分であれば、仕事を辞める」という。さらに38%は、もし選択できるのならば「賃金カットをされても子どもとの時間により費やす」としている。
自らも3人の子を持つ、CareerBuilder.comのコンシューマ・マーケット部門の副部長のRichard Castellini氏は、父親が仕事と私生活の健全なバランスを得るためのコツを提案。そのひとつとして、まずは仕事の合間に子どもたちへの短い電話をかけ、彼らをいちばんに考えていることを示すよう勧めている。また、第2のコツは、職場で子を持つ同僚がいる場合に、合同でランチタイム交流会を行い、子どもとの時間を設定するだけでなく、家族どうしの親睦を図ることを挙げている。
また、家庭には決して仕事を持ち込まず、家族と過ごしている時間には携帯電話の電源を切り、電子メールからも離れること、仕事と家族行事のスケジュール帳は同じにして、予定の重複を避けること、最低週に一度は家族と出かける予定や、パートナーとのデート時間を設けるように提案している。
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