大手商社が依然、低迷している。3日は三井物産、伊藤忠商事が売られた半面、三菱商事は前日比8円高の1223円、住友商事は7円高の851円、双 日も1円高の137円などと買われて終わった。ただ、昨年9月1日終値を100として算出した指数をみると、日経平均株価に比べて商社株への売り圧力の強 さが分かる。
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記事本文の続き 大手商社7社の中で“健闘”している例外が住友商事だ。指数化した3日終値は62.48と、日経平均(60.97)を2日連続で上回った。
大手商社は「資源関連株」のイメージが強く、昨年後半からの資源価格下落の流れの中で売り圧力が強まっていた。しかし、住商は最終利益に占める資源・エネ ルギー比率が2割弱と同業他社より低い点が評価された。2009年3月期決算についても、唯一、期初予想(最終利益=2430億円)を変えていない点が好 材料になっている。
一方、三菱商事は資源・エネルギー比率が7~8割を占め、昨年9月のリーマン・ショック以降は
景気減速とともに株価も急降下した。昨年11月に底値をつけたあとも低位でもみ合い、反発力は弱い。09年3月期の最終利益は期初予想(5800億円)を2度修正し、直近では4200億円と減益見通しに修正した点も売り材料になった。