7度目の球宴も確定
マリナーズのハーグローブ監督(57)が1日、当地でのブルージェイス戦前に、同日の試合を最後に辞任すると発表した。後任にはベンチコーチのジョン・マクラーレン氏(55)が昇格、2日から指揮を執る。突然の監督交代劇で揺れるなか、イチローは自身7度目の球宴出場が決まったこの日、きっちり5試合連続となる安打を放って5打数1安打。打率を.365とした。
「情熱がなくなり、限界を感じた」というハーグローブ監督。2日から新監督となるマクラーレンコーチは「スタッフを誇りに思うし、幸せだ。マイク(ハーグローブ監督)がここで打ち立てたものを作り続けていきたい。たった今から彼のゴーストを追っていかなければならない。野球について選手、スタッフと対話し、泥まみれになってやっていきたい」と、感極まり涙声になりながら語った。
イチローは6月中、試合後に「たった今もいろんなことが起こっている」と、チーム内部の動きを示唆していたが、ついに顕在化。とはいえ秋にFAとなるイチローの運命を左右する交代劇となるのかどうかは、今後の行方次第だ。
この日、イチローは3回の第2打席で、相手先発右腕マーカムの外角低め88マイル直球を巧みな流し打ちで左前打。5試合連続の安打を記録した。8回の第4打席は1-1の同点で2死満塁、勝ち越しのチャンスで登場。4番手アッカードに対して左飛。試合は1-1で迎えた9回無死一、二塁のチャンスで4番ギーエンが左前打を放ってサヨナラ勝ち。試合後はハーグローブ監督が各選手と抱き合って有終を飾った。
イチローはハーグローブ監督の交代について「みんな驚いたと思う」とひと言。ファン投票での球宴選出については「最も大事にしていることです。常に見られていることを意識してますから。(球宴は)その日が過ぎてしまえば何事もなかったような感じになるけど、だからこそ尊いことだと思います」と喜んだ。
【イチローの全打席】
1回 遊ゴロ
3回 左安打
5回 二ゴロ
7回 左飛
8回 左飛
【公式戦通算】打率.365 本塁打5 打点39
【城島の全打席】
2回 遊ゴロ
4回 左安打
6回 捕邪飛
8回 四球
【公式戦通算】打率.300 本塁打8 打点32
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